廃漁具の物語を宿した、一枚ごとに表情が異なる非焼成タイル

amuca®タイル (hosonaga)

全国各地で回収した廃漁具・廃漁網を、セメント系基材と独自の固化技術によって成形した非焼成のアップサイクル内装材です。漁具由来の色や形状を活かし、一枚ごとに異なる表情を生み出します。


漁師の物語がつまった漁具を、ワクワクする素材へ

開発のきっかけ

amu株式会社は、「いらないものはない世界をつくる」をビジョンに、廃漁具由来の素材ブランド「amuca®(アムカ)」を開発・販売するベンチャー企業です。
日本各地の漁港町では、地域産業である漁業を支えてきた漁具や漁網の多くが、役目を終えた後に焼却・埋立処分されており、漁業者の経済的負担や環境負荷といった課題を生んでいます。
amuは、廃漁具・廃漁網を単なる「ごみ」ではなく、漁法や地域性、漁師の営みなど、その土地ならではの物語を宿した資源であると捉えています。そうした背景やストーリーを意匠として落とし込み、回収した廃漁具を活用したセメント製内装材タイル「amuca®タイル」として製品化・販売しています。

独自性

本製品は、焼成工程を必要としない非焼成製法を採用し、製造工程におけるCO₂排出量を削減しています。原料の出自を確認できるトレーサビリティを備え、漁具由来の色や形状を活かした意匠性と、一枚ごとに異なる表情を持つハンドメイドならではの風合いが特長です。また、多様な廃材の配合やオーダーメイドに対応し、導入背景や素材のストーリーをamuca®タグで発信できます。内壁、アクセントウォール、家具、什器、ディスプレイなど、さまざまな空間で活用可能です。

素材 基本情報

原料:セメント/廃漁具、廃漁網、廃材/固化用薬剤
(※廃漁具、廃漁網、廃材の配合割合は案件ごとに異なり、基本的には10%未満)
規格サイズ:72mm × 213mm × 15mm(長方形タイプ)、重さ:375g/枚(交差:±30g)
加工方法:
・壁面施工ではモルタルや一般的なタイル用接着剤で施工可能
・目地あり(約5mm)でも、目地なしでも施工可能
難燃/不燃:未取得

オーダーメイド

廃材のオリジナル配合:
・企業や地域で発生した固有の廃材を、廃漁具とともに配合することが可能
(過去には、酒瓶等に使用した試作実績あり)
・素材の状態や性質を確認したうえで、粉砕方法や配合を検討

原料・意匠の調整:
使用する漁具の種類/漁具や廃材の配合/粉砕サイズ/模様や配置/ベースカラー/表面の意匠など
ご希望の方向性に応じた試作・調整が可能

特注サイズ・形状:
新規の型枠を製作することで、標準規格以外のサイズや形状にも対応可能
・大型パネル/テーブル/ディスプレイ台/家具・什器/その他の立体物
※サイズや形状によって試作・検証が必要
※型枠製作費を含め、別途見積りとなります

価格:
・原料、配合、色、数量、試作、型枠など、オーダーメイドの内容によって変動するため、
正式価格は要見積りとなります
※参考:長方形タイル(72mm × 213mm × 15mm):1枚当たり2,200円(税抜)程度

採用事例

■「魚商 小田原六左衛門」そごう横浜店:商品展示台
概要
・小田原地域の漁具と、地域内のブルワリーで使い終えた瓶を配合したオリジナルタイルを採用
・小田原で長年水産業を営んできた企業の地域性や背景を、店舗空間で表現
・レジ横にamuca®タグのタイル型看板を設置

■「MID POINT×BIZcomfort豊洲」:シェアオフィスのエントランス壁面
概要
・海を埋め立てて発展してきた豊洲の歴史と、海で使用されていた資源の再循環を表現する内装として採用
・エントランス付近にamuca®タグのポスター型看板を設置

■「emmi」渋谷ヒカリエShinQs店:店舗内の壁面・クローゼット部分

概要
・店舗空間のアクセントとしてamuca®タイルを採用
・amuca®タグを通じて、素材の背景や導入の意図を発信

■「BLACK TIDE BREWING」:大型ビールサーバーの側面装飾
概要
・設備の側面にタイルを配置し、空間の象徴となる装飾として活用

製造工程

1.漁業者・漁協等から使用済み漁具を回収
2.漁具の材質や状態を確認し、選別
3.必要に応じて洗浄・乾燥
4.漁具や廃材を製品に適した大きさへ粉砕
5.セメント系基材、砂・骨材、廃材、固化用薬剤を混合
6.混合した材料を型枠へ充填
7.焼成せず、約1〜2週間かけて固化・養生
8.型枠から取り出し、表面を研磨・仕上げ
9.寸法や外観等を検品
10.梱包・納品

製造、加工場所:千葉県船橋市の提携企業

原材料の回収、調達方法:
北海道から沖縄まで、全国各地の漁業者や漁協等と連携し、役目を終えた漁網、ブイ、養殖用資材などを回収しています。
海へ流出する前の漁具を回収し、状態や素材を確認したうえで、再資源化に適したものを原料として使用します。
※企業や地域固有の廃材を使用する場合は、対象物の状態、材質、汚れ、粉砕の可否等を確認したうえで調達・受け入れを行います。