- ブラウン/ベージュ/ライトグリーン/グリーン/ブラック
- グリーン、ブラウンは磨き仕上げ可能(写真右)
タイル製造工程で発生する“回収困難な余剰釉薬”を再利用してつくられたサステナブルなタイルです。
独自の再成形技術により、タイルとしての美しさと機能を備えつつ、廃棄される原料を減らす生産サイクルを確立しています。
「美」と「タイル産業の未来」を守る
サステナブルタイル
開発のきっかけ
当社はタイルの製造、販売を行っています。
タイル産業界では、余った原料を業者が回収し、再びタイルの原料である坏土(はいど)に混ぜ込むという従来からのリサイクル方法がありますが、現在は処理能力の限界を迎え、行き場を無くした余剰釉薬(釉薬の汚泥)が蓄積されることになりました。
金属酸化物の添加によって自然へと戻すことができない余剰釉薬を、可能な限り工場の外へ出さないようにしたい。そのためには、ただ再利用することを考えるだけでなく”継続的に市場へ受け入れられる”タイル自身の価値と両立させることが必要という考えから、余剰釉薬を活用した新たなタイルの開発がはじまりました。

独自技術
・耐火度調整:そのままでは焼成時に溶けて流れてしまう釉薬汚泥に別の原料をブレンドすることで、焼成に耐えられる耐火度を付与
・二層成形:通常のタイル原料と再生原料の二層にすることで、磁器質タイルの強度と再生原料の独特なテクスチャを両立
素材 基本情報
※受注後生産
原料:上層→余剰釉薬(長石,珪石,粘土等) / 下層→通常タイル原料
カラー:ブラウン/ベージュ/ライトグリーン/グリーン/ブラック
サイズ4種:W240×H40/60/90/120mm (厚み10mm)
施工方法:通常のタイルと同様
性能:一般的な磁器質タイルと同等の耐久性・低吸水率
実装事例
自社トイレ外装
製造工程
1.自社タイル工場で発生した余剰釉薬の汚泥を集め、フィルタープレスで乾燥
2.耐火度を調性するため、乾燥した汚泥に別の材料を独自配合でブレンド
3.通常のタイル原料と再生原料の二層にして高圧プレスで成形
4.1250度で焼き締める
★全ての工程を自社 岐阜工場で行っています