- バナナの茎から取り出した繊維
「バナナの茎の繊維」に綿を混紡した糸と、糸を用いた生地です。食用のために育てられ、捨てられるはずだったバナナの茎を活用しています。
未利用資源「バナナの茎」から繊維を取り出し製品へ
開発のきっかけ
世界中で食べられている身近な果物バナナは、バナナの実を収穫後、伐採された茎は捨てられ、世界129の国と地域で廃棄されているバナナの茎部は、年間約10億トンにものぼります。身近な食物であるバナナの茎が大量に廃棄されている現実を知り、バナナ畑で捨てるしかなかった大量の茎をどうにかできないかという思いからバナナ繊維の開発を始めました。
これまで捨てられるだけだったものから天然繊維を採りだして糸、生地をつくるということは、循環型社会の実現に大きく貢献できます。また、バナナの茎が野積み廃棄されている状況の衛生改善、地下水の水質汚染防止、腐敗による悪臭防止等、農地の暮らし改善や公害対策にも寄与しています。

独自技術
バナナの茎から繊維を取り出す技術(世界中でも数社しか持っていません)
素材 基本情報
糸原料:綿70% 植物繊維(バナナ)30% = BANANA CLOTH糸
糸番手:10番単糸・20番単糸 の2種類
生地原料:BANANA CLOTH糸(最大30%)+綿などの他繊維
生地幅:生地により異なる(cm表記)
性能:さらさらした手触りと綿、麻と同等の吸水性
オーダーメイド
要望に応じてオリジナル生地、製品制作が可能
採用事例
T-シャツ、デニムパンツ、ジャケット、バック、靴下等
製造工程
1.バナナ農園で茎を調達し、繊維を取り出す(フィリピン)
2.わた化したバナナ繊維と、綿を混紡し糸にする(日本)
3.糸から生地、編み地を生産(日本)