• 蛇腹状になった反物を窯に入れて染色するシーン
  • 創業当時は手作業で染色を行っていた。(染色の前工程で反物のたるみを引っ張る"伸子"を扱うシーン)

黒染め100年の技術で、褪せた服を魅力的な衣装へ

KUROZOME REWEAR FROM KYOTO

汚れや色落ちで着られなくなった服を深黒加工という独自の技法で染め直す、衣類のアップサイクルサービスです。


黒染めで長く着るという選択

大切な服も、ちょっとの汚れや色落ちで、すぐに着られなくなってしまう…。
そのまま捨ててしまうのは、とてももったいないことです。
「黒に染めれば、服は生まれ変われる。」
100年以上「黒染だけ」を追求してきた、京都紋付だからできることがあります。
よりサスティナブルな社会のために。お気に入りの一着をずっと大切にするために。
「黒染」によるリウェアという選択肢を届けます。

染め替え Before/After

深黒加工とは

京都紋付は、黒をより一層黒くする深黒加工という独自の染色技法を開発し、その技を磨いてきました。これは一旦黒染加工を施した後、天日干しで一点一点乾かし、さらに深黒加工を行い、もう一度天日干しすることによって、黒さをより一層際立たせるものです。この深黒加工は、光を吸収して黒く見せる当社独自の技術です。深黒加工は、黒色だけに作用して、ほかの色には作用しません。この技術を用いて洋装界において他の追随を許さない究極の黒を実現しています。

黒染めへのこだわり

京都紋付は、日本の伝統的な正装である黒紋付だけを約100年間染め続けてまいりました。
創業当時、すべて手作業で行われていた染めの技術を時代と共に作業性を変化させ今に受け継いでおります。
黒をより一層深みのある黒へ。
最終行程では今も一つ一つが職人の手で加工され、厳しい目で確かめられています。
黒しか染めない職人の技をお確かめください。

「体を切ったら、黒い血が出てくるかもしれん。」

先代荒川忠夫のこの言葉が、京都紋付の「黒へのこだわり」を如実に表しているかもしれません。
創業以来、京黒紋付染め一筋に歩んできた歴史は、ただひたすら黒の中の黒を求め、染料と技術の改善に努めてまいりました。
往来の技術では深みのある色を出す為に何度も下染を繰り返し、色を重ね(襲-かさね)ていく必要がありました。
大量の染料を使い、多くの手間がかかった黒染の生地は、非常に高価なものでした。
京都紋付の染め工場では、今日でもこの古くから伝えられてきた技術を受け継ぎ、そこからさらに磨きをかけ日々精進しております。
染め行程では、染め職人の熟練のわざと長年の経験が生み出す独自の勘を究極の”黒”を完成させているのです。
現在では、経験と勘をデータに置き換えて、当社独自の反応染料と深黒加工で、世界水準の究極の黒を完成させています。

深黒加工 / 深黒未加工